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「おい。腹が減ったぞ。」
はいはい、そうですか。
「ハッシャシマス。」
発射すんな。
オバマの向こうでは半裸のオッサンと変なロボットが、仲良く並んで体育座りしている。
まあ、放っといていいかな。
あいつら銃で撃たれたくらいじゃ死なないし。
先程から、硬質な二人が筋肉と装甲でガキンガキンと銃弾を弾き返す音がしている。
無敵かよ。
さて。
打順は一巡した訳だが、ここでどうやら俺が台詞を言う番だろうか?
4人の愉快な仲間たちは、一様に俺を振り返っていらっしゃる。
こっち見んな。
はいはい、把握しました。
だいたい把握しましたよ。
ここまでがおおよそ、「俺がいない場合」の流れ、ってワケね。
まあ。
ほぼほぼ俺の、想像通りの状況ではある。
ここから先が俺が加わったことで、「方向が変わって」、違う可能性に分岐していく部分ってワケだ。
OK、OK。
把握した。




