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ペチペチペチ。
ペチペチペチ。
ペチペチペチカと俺たちは。
ロボ公を囲んでペチペチペチカ。
無言でロボ公をはたいている。
はたいていればいいのか。
はたいていればいいのかと俺は思う。
「この状況。」
眼鏡がようやく口を開く。
「なんていうか。もう、さっさと『方向を変えて』もらわないと、既に収拾つかないと思うんですが。」
眼鏡が眼鏡をクイッとやる。
「成程ぅ。善手んじゃないか?協力するぜ。」
長髪が担いだライフルをガシャッと鳴らす。
「ハッシャシマス。」
ロボ公の頭がウィーンと開く。
「…あのですね?キミタチ。」
馬鹿はヘラヘラ笑っている。
「僕ァいつも思うんですけどね?そうやって。何か困った事の起こる度に、とりあえず僕チャンを殺してお手軽に解決しようとするの、いい加減やめませんか?ねえ。どうなんです、僕のキミタチ。」
馬鹿はヘラヘラ笑っているが。
おい。
腹が減ったぞ。




