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「到着てないのか?」
意外そうに。
長髪があたりを見回している。
馬鹿と眼鏡も見回している。
俺もあたりを見回している。
「ハッシャシマス。」
遠巻きに。
俺達を囲む人垣の中から呼びかける声。
「ハッシャシマス。ハッシャシマス。」と声をかけ、道をあけてもらいながら。
気恥ずかしそうにロボ公が出てくる。
「なんだ…お前も遅刻か?珍説らしいな。」
「へっへ!どしたのキスマークなんかつけて。ゆうべはおたのしみでした系?」
長髪と馬鹿がロボ公を冷やかす。
「コイツがか?」
長髪が呆れたようにロボ公をはたく。
「バカおまえ、マシーンマンさんはモテるんだぞ?この前も飲み屋のオネーチャンをお持ち帰りしてだな…。」
馬鹿もロボ公をペチペチはたく。
「お前ら私生活で交流いあんのかよ…。」
長髪もペチペチはたいているが。
俺もはたいたほうがいいのか。




