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「あっターゲッち。おはようございます、おはやいですね。」
コーヒーカップを片手に。
止まらない男。
ノンストップがいそいそと、キッチンから顔を出した。
「言いたい事は山程ある。だがとりあえず、なんでお前が当たり前のような顔をして朝から俺の部屋で珈琲飲んでるのか。まずは其処を俺に納得いくよう説明しろ。」
ターゲットがその端正な顔を歪め、不機嫌そうに話しかける。
「スゲーだろこれ!俺様が一晩でやってくれました。みてみてこの機能美あふれる未来的デザイン。俺様すごくね?どうよ、どうよ。」
止まらない男。
ノンストップは質問には答えず、嬉しそうに謎ロボットをみせびらかすが。
机の上にあるのはどう見てもブリキのオモチャライクな、いかにもレトロなルックスの謎ロボットである。
「…お前の天才的な才能には毎回、驚愕かされるよ。」
ターゲットは諦めたように呟いた。




