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ハイウェーの車線を塞ぎ。
装甲車。
消防車。
救急車。
霊柩車。
様々な車輌が集まっている。
盾を並べて立っているのは機動隊か。
後ろに赤い回転灯が光っているのはパトロールカーだな。
警察か。
良いところに警察がいた。
警察なら、ヨクフカ港まであとどれくらいか知っているだろう。
あとどれくらいか聴いてみよう。
聴いてみようと俺は思う。
「スタァプ、ナーゥ。」
スピーカーから警察が叫ぶ。
「貴様はすでに完全包囲、今の状況俺たち優位、やっちゃいけない無駄な抵抗、お勧めするのは静かに投降。」
ドゥンドゥン。
ドゥンドゥン。
警察の呼び掛ける言葉に重ね、重低音が空気を震わす。
「ウワサのDJポリス俺たち、エリート官僚皆友ダチ、輝く未来へ今旅立ち。へっぽこ軍隊出番なーし!犯人逮捕待ったなーし!」
ドゥンドゥン。
ドゥンドゥン。
うむ。
よくわからん。
おい。
ヨクフカ港はこっちでいいのか。




