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「前回のアタックでは内部機構の一部と思われる部品しか手に入りませんでしたから。とりあえずのところ、現状ではそのままで保管しておく以外にないと思いますが?」
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
「そうだな。お前の説明はいつも簡潔で理解りやすいよ、流石だ。」
クックックックック。
ターゲットは右手で頭を支え、俯き加減に乾いた笑いを漏らす。
「問題は何故ゆえにそれを、俺の部屋に当たり前のように保管てるのか、その部分だ。」
ターゲットが右手で作ったピストルをラジオコントロールに突き付ける。
「何か問題があるんですか?」
この眼鏡はあくまで、自らのスタンスを崩す気がない。
「あのなあ。」
納得いかないという様子ながらも。
この場はターゲットがウンザリとした様子で折れることになった。
いつもの事である。




