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「いーじゃんいーじゃん!プラモデルみたいで超面白れー!!お前らガキのころ作んなかった?毎月ちょっとずつ部品がついてきて、1年で完成するやつ!俺案外こーいうの得意なんだよねー?へっへー!!」
止まらない男。
ノンストップが段ボール箱に入ったマルやら四角やらの部品をガチャガチャと物色し始める。
「…あなたはどう考えても途中で飽きて、持っている部品だけでテキトーに謎ロボット組み立てて遊んでたクチでしょう。」
眼鏡が眼鏡をクイッとやり、冷ややかな視線を投げ掛ける。
「おい…お前だけは絶対に触んなよ。というか。まあ、それはいい。俺が聴きたいのはむしろ、なんで俺の寝室に大量の段ボールが詰め込まれて、物理的に就寝れなくなっているのか?その部分だ。俺が納得いくように説明しろ。」
長髪のハンサムはその端正な顔を歪ませ、ピクピクとひきつった苦笑いを先ほどから浮かべ続けている。




