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「ハッシャシマス。」
発車するな。
着いたんだからもう発車したらだめだぞ。
だめだぞと俺はロボ公に伝える。
「ヤッホーオッサン!お疲れオッサン!」
嬉しそうに馬鹿が手を振る。
こいつは止まらない男、ノンストップ。
俺の仲間でいつも食い物をくれる馬鹿だ。
「…ったく、俺達は送迎無しかよ。こちとら電車に乗るのは難儀なんだぜ?」
不満げに担いだゴルフバッグを揺する長髪。
こいつはスナイパーのターゲット。
俺の仲間で長髪だ。
「…交通費は経費として別途請求しなくてはいけませんね。」
眼鏡が眼鏡をクイッとやる。
こいつはサラリーマンの眼鏡。
俺の仲間で眼鏡だ。
「ハッシャシマス。」
運転席のロボ公がオバマのスイッチをポッチと押す。
こいつはマシーンマン。
俺の仲間で謎のロボ公だ。
「発射すんな!」
慌てた3人がパッカと開いたオバマのルーフをパッタと閉じる。




