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ロボ公の運転するオバマに揺られ。
ロボ公の出したカツ丼を俺は食べる。
うまいな。
ロボ公のやつは料理が得意なんだな。
得意なんだなと俺は思う。
オバマが走る磁力ハイウェー。
見知らぬ地名があと30㎞、18㎞、6㎞。
小刻みにカウント・ダウンを続けては消え、また見知らぬ地名のカウント・ダウンが始まる。
ずいぶん遠くへ行くんだな。
おいロボ公。
どこまでいくんだ。
「ハッシャシマス。」
運転席のロボ公が答え。
オバマのトランクがパッカと開く。
中からせり出すガトリング・ガン。
「ハッシャシマス。」
発射するな。
意味もなく後続車輌を蜂の巣にしたらだめだぞ。
だめだぞと俺はロボ公に伝える。
長いドライブの果てに陽は落ちて。
黒のオバマは闇に包まれた工業団地の一角へ。
3人の男が俺たちを迎える。
着いたか。
俺はロボ公の出してくれたサンドイッチをかじりながら。
着いたかとロボ公に確認する。




