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「作業を始めないのかなあ!」

「サー!イエッサー、サー!」

「え?イエッサー?始めないのかな?」

「サー!イエッサー、サー!」

「始めないのかな!!」

「サ、サー!イエッサー、サー!」

話がさっぱりすすまないようだな。

やはり、さっきのあいつ。

しっかり者の看守がいないと駄目なんじゃないのか。

そいつはほかほかごはんの山のなかで静かに息をひきとっているが。

看守がこんな有り様では。

いつまでたっても作業は始まらない。

「僕を怒らせたいのかなあ!?」

「サー!イエッサー、サー!」

「ばか!!」

看守長が看守のひとりを殴り倒す。

「ばかのばかのばかの、もう、ばかのばかのばか!なんで君たちはそう、ばかなのかな!!」

ばか、ばか、と。

嘆きながら看守長は、倒れた看守を足蹴にする。

ばか、ばか、ばか。

ドカ、ドカ、ドカ。

蹴り転がされた看守の一人はやがて。

ほかほかごはんの山の中にゴールする。


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