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「イエッサー?そんなにほかほかごはんに顔面ダイブしたいのかな!!」
ずいずいずいと。
看守長は看守たちに近づいていく。
「最初は誰かな?早くしないと冷めちゃうんじゃないのかな?ないのかな?」
「イ、イエッサー!!」
看守たちはイエッサーと返事をするが。
その顔は皆、嫌でッサー!と言っている。
おい。
なんだか知らんが。
遊んでいていいのか。
作業を始めなきゃいけないのじゃなかったか。
看守長に俺は伝える。
「おぉ。」
手をポンと叩く看守長。
「そうなんだよねえ。さすがソニックさんだ。」
ウンウンと看守長は頷く。
首の動きにあわせて余った下腹の肉がたぷたぷと揺れる。
「君たち。ソニックさんが遊んでいないで早く作業を始めなさいとおっしゃっているぞ。さあ、こういう時はどうするのかなあ?」
看守長は看守たちに尋ねる。
なんだ。
看守長のくせにわからないのか。
わからないのか、と俺は思う。




