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「何ぃ?はっはっは。」
看守長は歪んだ顔で。
周りの看守に笑ってみせる。
「聴いたか?おい。ソニックさんは今日、作業はしないのかとお尋ねだ。はっはっは。どうなんだ、え?今日は作業はしないのかな?しないのかな?」
看守長は近くの看守に、ずいずいずいと近づいていく。
なんだ。
看守長のくせに今日、作業するかどうか。
わからないのか。
困った奴だな。
この軍刑務所は大丈夫なのか。
大丈夫なのかと俺は疑問に思う。
「今日は作業はしないのかな?僕の質問に答えてくれないのかな?くれないのかな?」
看守長はずいずいずいと。
近くの看守に近づいていき。
もはやキスでもしかねん勢いだ。
「サ、サ、サ…!」
近くの看守は必死に顔を背けつつ。
看守長の質問に答える。
「サー!イエッサー・サー!看守長殿!本日は通常通り、定刻より作業を開始致します、サー!」
近くの看守の声は裏返り。
顔は真っ青に青ざめている。




