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「ッ…!ソニックゥ…ッ!」
当番看守はぶるぶるぶると。
唇を噛んで俺を見ている。
なんだ。
何か急ぐのではなかったか。
早くしろ、腹が減ったぞ。
当番看守に俺は伝える。
「看守どのぉ、俺も腹が減ったでありまぁーす!」
「俺も腹が減りましたぁー!」
「顔が濡れて力が出ませぇーん!」
ヘラヘラヘラと笑いながら。
他の連中も看守に伝える。
なんだ。
他の連中も腹が減っているぞ。
食事が足りないのじゃないか。
当番看守に俺は伝える。
「貴様らァッ!!」
当番看守が腰から抜いたピストルを、天井へ向けてガンと撃つ。
砕けたコンクリートがパラパラパラと、当番看守の上に降る。
「俺をナメ過ぎたなァ、ソニックゥ!!え?貴様。俺をナメてんだろ。え?新人のぺーぺー看守に囚人を射殺する権限なんてない、そんな度胸もないだろう。そう思ってナメてたんだろ。え?」
当番看守がぶるぶるぶると。
唇を震わせ俺に言う。




