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「ゲンバデサギョウスルトキハシュウイヲカクニン、ズジョウ、アシモトニチュウイシヨウ。ハー!テコズラセヤガッテ!」
スピーカーから変な声がながれる。
変な声である。
「ムノウモノノウエニ、テキニテオカスウラギリコウイ。ヤツノクビハカクテイダナ。サァ、ツギハオマヘラノバンダ。カクゴシロ。ハー!」
うねうねと猥褻な触手めいた動きでロボットアームが4人のギャングに迫る。
ターゲットの拳銃に残弾はなく、ノンストップはやる気がない。
ソニックが腹を減らし、マシーンマンは電話をかけている。
さらに自動工場の外には、騒ぎを聴きつけて集まった警官隊の包囲網。
4人のギャングはいま、わりとピンチな状況にあるが。
この期におよんで4人が4人。
まともに対処する気配がない。
この状況。
打破するためにはあと1人。
5人のギャングに1人が足りない。
急げ、眼鏡のエンジニア。
走れ、寝坊のスーパーマン。




