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「散ィ!」
ロング・コートの懐から取り出したる二挺拳銃。
猥褻物然とうねうね迫るロボットアームを、次々撃ち落とすはターゲットの早撃ち。
「ハッシャシマス。」
マシーンマンの蛇腹の腕。
その先に付いたドラえもんが如き拳、拳頭からの銃弾の嵐。
猥褻物の侵入を阻む。
2人の活躍をホヘーと見ている止まらない男。
ノンストップの隣でソニックは、腹が減ったので体育座りをしている。
いかに凄腕でも2人では、この状況は多勢に無勢。
次第に包囲の輪を狭めてくる猥褻物。
防衛線が崩されるのも、既に時間の問題と思われたが。
横凪ぎの一閃、光の軌跡。
甲冑の騎士の長剣が、今まさに止まらない男。
ノンストップに迫らんとしていた猥褻物の一団を斬り伏せる。
「おぉ!ヨロイのダンナ!?」
「…勘違いするな、貴様らを助けてやる訳ではない。」
騎士は重い声で呟き、管制室を睨見上げた。