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にょきにょきにょきと。
地面から生えてくる無数の機関銃。
見回すようにウィーンと首を振っていたそれらが、ピタリと動きを止め。
止まらない男。
ノンストップたちへと銃口を向ける。
「こっち視認んな。」
「こいつぁ…ひょっとして…。」
スタタタタタタ。
一斉に火を吹くマシン・ガン。
「やっぱりぃ!?」
止まらない男。
ノンストップはぴょいと飛び上がり、猛烈な火線を避けて逃げ回る。
「苦痛…仕方ねえ!こうなりゃ一旦、工場の建物に退避するぞ!!」
ターゲットの指示に従い、わらわらと工場の建屋に駆け込む4人のギャング。
重い入口の鉄扉をガラガラガラと、ソニックとマシーンマンが両側から閉める。
束の間の静寂。
銃撃の騒音が遮断された深夜の工場内は動くものもなく。
ベルトコンベヤ。
クレーン。
大掛かりな製造機械達が、死んだように眠っている。