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「ああ…、まあ。是んじゃないのか。」
「はやいとこヤッちまってくれ。寒みぃ。」
無責任な2人はテキトーに指示を出す。
「ハッシャシマス。」
謎のロボット。
マシーンマンの胸がパッカとひらき、見るからに凶悪なデザインの砲塔がジャッキ、ジャッキと伸びてくる。
「お。今回は光学兵器か。」
「スゲー。普段どこに入ってんの?それ。」
感心した様子で謎のロボットを眺める2人。
レーザー・キャノンの先端にエネルギーが充填され、ボゥっと淡い光が灯る。
「ハッシャシマス。」
バビビビビー!
ふざけた音とともに夜の静寂を切り裂くレーザー。
あわれオイストリッヒ社の自動工場は、きらめく光の渦に溶けて消えゆくものと思われたが。
一閃。
横一文字に薙がれた剣が、直前で光の塊を真っ二つに斬り棄てた。
上下に裂かれた光の奔流。
その中央に、甲冑の騎士が立っていた。