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5人のギャング THE SPASE GANG OF FIVE   作者: ナルサワパン
第3話 遠隔操作(ラジオコントロール)
188/1502

3 - 64


微笑む課長。

いつもプリプリ怒ってばかりの、ニイヤマ課長が初めて見せる。

少女のような微笑みです。

「…あなたはいったい、何になら情熱を持ってくれるのかしら?」

眼鏡の奥の潤んだ瞳。

眼鏡と眼鏡は見つめあい、もう一言、二言三言。

言葉を交わしていましたが。

その言葉は、有線放送のありふれた艶歌。

店の親爺のヘイラッシャイ。

喧騒に溶け、消えていきます。




ン泣いてぇ、くれぇるぅなぁ愛しき人ぉよぉ


(ああんあ)


酒のぉ、熱さぁにぃ忘れてしぃまぁえぇ


(ああんあ)


生きるぅ、旅路ぃはぁ努力ぅ道ぃい


一歩、一歩ぉがぁ大事じゃなぁいぃかぁあ


あぁあー、人生のぉ、この辛さぁあー


まだまだ、酒のぉがぁ、辛いじゃないぃかぁあー


あぁあー、今夜ぁもぉ、また飲ぉんでぇー


眠ってぇ、起きれぇばぁ、朝がぁ来ぅるうー



眠ってぇ、起きれぇばぁ、明日がぁ来ぅるうー











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