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「ハー!」
奇声一喝。
薄暗い室内に変な叫びが響き、一同は変な声の源へとその視線を集める。
カッ、と照らすスポットライト。
その白い光条の中に、変な男が変なポーズで立っている。
変な男である。
「コウイウノハ、ジツリョクデキメルノガ、イツバン。ツギノミッションデ、イツバンツカエナカッタヤツヲクビニスル。ソレガイツバンイイネ、ハー?」
パラパラパラとまばらな拍手。
賛意は半分、半分といったところか。
「我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配しているという噂の宇宙海賊組織、通称『フォーティーン』。常に全てのミッションで全員が動いているというわけではないのだが…。」
<当番>の男が言葉を濁す。
「ちょうど良いのではないか?マルゲリー氏は大分、甲冑騎士殿を意識されておるようであるし。次のミッションはお二人にお任せし、その結果によって判断を下すということで。」
薄闇の一角。
穏やかな声が提案する。