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「ハー!ソウイエベコイツ、コノマエモシッパイシテ、ナカサレテカエッテキタノデスゼ、ハー!」
円卓の一角から素頓狂な声が上がる。
変な声である。
「…彼は?」
明らかに不快感を伴った訝しげな声。
薄暗い室内を揺らすどよめき。
「ああ、ご紹介が遅れました。彼は我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配しているという噂の宇宙海賊組織、通称『フォーティーン』。その幹部14人のひとりに新たに加わった世界一腕の立つ殺し屋、ピッツァマルゲリーさんです。」
<当番>の男がフォローを加える。
「ハー!ミーハセカイイツウデノタツヒットマンネ!ソコノヘタレファンタジーコスプレヤロウナンカトハ、チョッピシカクガチガウナリヨ?」
変な声はここぞとばかりに甲冑の騎士を貶し、自分の有能さをアピールする。
変な声である。
「…既に目的は果たしていた。奴らとの戦闘の継続は無駄だと判断しただけだ。」
甲冑の騎士は淡々と応える。