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5人のギャング THE SPASE GANG OF FIVE   作者: ナルサワパン
第1話 止まらない男 (ノンストップ)
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1 - 16


で。

そいつが発動しちまうたびに、俺は毎度毎度、別の選択をしたところからやり直すハメになる。

壁にぶち当たっても「方向を変えて」、止まらず進み続ける。

誰が呼んだか止まらない男、人呼んで、ノンストップ。


基本的に。

俺が言わない限り、「方向を変えた」のは他の人間にはわからないらしくて。

俺の超能力を知ってるチームの連中でさえ、なんとなーく俺の様子から、「あ、今こいつ戻ってきたな」って気づく時がある程度。

ガキの頃からどうも。

まわりの連中と話が通じなかったり、 つじつまの合わねえことが度々あって。

世の中にはそういう、理不尽さがあるモンなんだとずっと思っていた俺が、どうやらコイツは超能力の為せるワザらしいと気づいたのがハイ・スクールのころ。

最初は悩んだり、どうにかコイツをコントロールして俺の人生の役に立てたいとも、思ったモンだが。


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