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「これはこれは。我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配しているという噂の宇宙海賊組織、通称『フォーティーン』。その幹部14人のひとりである甲冑騎士、ナイトインアーマー殿。そういえば貴公はあの連中に、散々煮え湯を飲まされてきたのでしたなあ?お気持ちお察し致しますぞ騎士殿。」
円卓の向かいから、嘲るような調子の声。
わざわざ時代がかった言い回しを選んでいるのはこの、博物館から抜け出てきたような頓珍漢なルックスの男に対する嫌味なのであろう。
クスクス、フッフと漏れる失笑。
ホゥと溜め息。
ヘェと呆れ声。
ハー!と変な声。
「まあまあ。皆様そうおっしゃいますな。彼も我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配しているという噂の宇宙海賊組織、通称『フォーティーン』。その幹部14人のひとりには違いありません。仲良くやっていこうじゃないですか。」
ハッハッハッハッハ。
余裕のある笑い声が薄暗い部屋に響き渡る。