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「本日の議題は我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配しているという噂の宇宙海賊組織、通称『フォーティーン』。に対して愚かにも毎回チョッカイを出してくるいま話題のギャング団、『5人のギャング』をどうしようか?という事なんですが。」
<当番>の男がご意見のある方?と、一同を促す。
「…放っておいても良いのではないか?相手は所詮、たかだか5人のチンピラ崩れ。我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配しているという噂の宇宙海賊組織、通称『フォーティーン』。その障害になるほどのモノでもあるまいよ。」
パチパチパチパチと拍手が起こり、一同が賛同の意を示す。
「…あの連中を甘く見ない方がいい。」
くぐもった重く低い声がひとり。
一同の賛意に異を唱える。
視線が声の主へと一斉に集まる。
カッ、と照らすスポットライト。
薄暗い部屋に置かれた円卓、その一角に。
宇宙時代にそぐわない、甲冑の騎士が鎮座している。