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「どうしてあなたはいつも、いつも!そうやって、私の邪魔ばかりするのかしら!?使えないなら使えないで、邪魔にならないように事務室の隅っこで大人しくしてなさいよ!!こんな忙しい時に…なんであなたに時間を割かなきゃいけないのかしら!?私はあなたなんかに関わっている場合じゃないの!!もっと端っこ歩きなさいよ!!」
眼鏡バリアー。
眼鏡バリアー。
7きぃっ!頂きました、ありがとうございます。
鉄壁の防御力を誇る眼鏡バリアーも、この畳み掛けるような怒濤の攻撃の前には崩壊寸前です。
そろそろ許してあげてはいかがでしょうか。
「まったく…こんな時に…!」
口惜しげに視線を落とすニイヤマ課長。
そう言われましても。
廊下は駆けない、走らない。
わが社の社訓のはずですが。
「うるさいっ!!」
愛しのニイヤマ課長はぷんすか怒りながら行ってしまいます。
釈然としない気分のまま。
眼鏡は眼鏡をクイッとやります。