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5人のギャング THE SPASE GANG OF FIVE   作者: ナルサワパン
第3話 遠隔操作(ラジオコントロール)
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3 - 27


遠隔操作(ラジオコントロール)…、か。」

ええ。

車輛業界No.2のオイストリッヒ社が、クライスラー社に大きく水をあけられている理由。

クライスラー社にあって、オイストリッヒ社にないもの。

それがこの、遠隔操作の技術です。

タブレットの画面を叩く眼鏡。

応えるように。

ブウッウ!ブリブリブリブリ!

窓下のオバマが吠えます。

いま時分。

遠隔操作機能のある車輛なぞ珍しくもありませんが。

クライスラー社のそれはその精巧さ、多機能性、有効範囲。

すべてにおいて頭ひとつ抜けていると言えるでしょう。

ブッブゥ!ブリ、ブリ、ブリ!

ブッブッブウ!ブリ、ブリ、ブリ!

オバマが合いの手を入れます。

「…近所迷惑だからやめろ。」

「ハッシャシマス?」

「それもやめろ。」

長髪の方は。

案外と世間体を気にするようです。

さて。

件の宇宙海賊組織、フォーティーン。

彼らがオバマを欲しがる理由なのですが。

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