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5人のギャング THE SPASE GANG OF FIVE   作者: ナルサワパン
第3話 遠隔操作(ラジオコントロール)
150/1502

3 - 26


ブゥゥゥウウウッ!

ブゥッ!ブゥッ!ブゥッ!

ブリ、ブリブリブリブリ!

ブリ、ブリブリブリブリ!

階下から。

けたたましくおこるエンジンの爆音。

2017年式オバマの。

オバマケアーと呼ばれる独特の音響です。

カッと窓からハイビーム。

夜の闇、窓の下から。

オバマのヘッドランプがこちらを見上げています。

「おぉ、オバマがお迎えに来てるぜ。…あれ?ワンツーさんしー。全員いるよな。オバマ動いてんじゃん、ナンデ?」

キョロキョロと。

バカの方が不思議そうにあたりを見回します。

実に素直でよい反応です。

クライスラー社の専門分野。

そして。

この僕の得意分野。

なんだかご存知ですよね。

眼鏡は眼鏡をクイッとやります。

「おお!眼鏡か!!」

いえ。

たしかにクライスラー社は眼鏡着用率9割を超えますし。

僕も眼鏡ですが。

この状況で何故眼鏡だと思うのでしょう。

バカの思考に眼鏡は追い付けません。

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