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round - 121
「なんだよ畜生っ…なんで俺ばっかり!!」
ありゃ、おじさん泣いちゃってるよ。
だからゴメンておじさんさん。
男の子でしょ、泣かないで。
わざとじゃないから水に流して、しょんべんジャー。
ジャー。
「むっ…?誰だ、貴様は!此処には部外者は入れないはず…いや、それどころじゃないっ!こんなわけわからん奴にかまっている場合じゃないんだ、逃げなくちゃ!!」
なにおじさん。
なんかちょっと、シツレイじゃない?
たしかにアッパーカットしちゃったのは俺ちゃんだけどさ。
謝ってるんだから『こちらも不注意サーセンでした』くらいは言おうよおじさんさん。
まったく。
俺ちゃんを誰ちゃんだと思ってるんだい。
「しらん!そんなことよりお前も逃げろ!ここはもう間もなく大爆発して宇宙のチリになるんだぞ!」
知ってます、詳しいんだ。
むかし農学部で習いました。
あ、ひょっとして、おじさんが俺ちゃん待ってた宿敵ちゃん?




