表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1449/1502

round - 111


「えっ!?どうなんだ!?」

限界を迎えた男が突然、<当番>の男に怒りをぶつける。

<当番>の男は『(えっ俺?)』と戸惑いながらもこの場で唯一、一応。

『名前』を持ってる立場の悲しさ、ただ<当番>だったが彼の不幸。

円卓囲む部屋中の、『名前』をもたない(モブ)らの視線と非難の意思をその身に浴びる。

「偉そうなことをいって!!何分経った、何時間経った!?システムは復旧しているのか、避難放送が鳴り止まないぞ、大丈夫なのか、自爆システム!なんのことだ、我々は何も知らないぞ!!」

<当番>の男は『(知らないよ)』と泣きそうな顔で眉毛を曲げつつ、いつもの彼の得意のセリフ、『発言は挙手してから』と注意せんとす。

「黙れ。」

暗闇の中、部屋の隅。

円卓囲む一角のうち、もっとも闇の深い位置。

闇の底から聴こえた声が<当番>の男の言葉遮る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ