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round - 109
焼け野はら。
戦場と化したホールの中に、頭蓋砕かれ敗北者、小太り男の死体がひとつ。
見下ろすように立ち尽くすのは銀河最強サイボーグ、唯の一度も負けることなく倒れることなく立ち続けている。
青白く。
静かに輝くその点滅が、次第次第にゆっくりと間、間を開けていく。
鋼の身体に遺された僅かな命の最後の拍動。
其もやがては尽きるだろう。
動くもの誰もおらなくなった、既に終わった戦場の中、カラカラタイヤの廻る音。
どこにいたのか機械の男、謎のロボットマシーンマンが瓦礫踏みつけ行き過ぎてゆく。
二度と動かぬ彼の相棒・ソニックの前で止まることなく、振り向くことなく行き過ぎてゆく。
広いホールの奥の奥。
周囲が瓦礫と粉と化すなか不思議に無傷な謎の一角、必要以上に大袈裟に造成された機械の一部、SFライクな謎カプセル。
ピコンピコーン。
共鳴輝く機械の男。
カプセル壁面書かれた記号、GP01 - fb。




