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round - 103


「湯川専務もやられちゃったみたいだしねえ。我々、僅か14人で全宇宙を裏から支配すると噂される宇宙海賊組織、通称『フォーティーン』もいよいよ壊滅だねえ。僕ひとりでやらなきゃいけないのかい?まったく。困ったねえ、困ったねえ。まあいいけど。銀河最強サイボーグ戦士と、スゴイ=デカマラー教授の一酸化バリトンニューム動力機関さえあれば…?」

ぶつぶつぶつと小太りの男、不意に小首を傾げる仕草、別段可愛らしくない。

何か閃き思い出し、パンチと指を鳴らそうとして、スカとかすって苦笑い。

「そうだよ!湯川専務…やだなあもう僕ったら。湯川専務が言ってたのすっかり忘れてた。この『宇宙機動要塞トランプ』にある、外宇宙からきたオーパーツ。『あれ』を回収しなきゃなんだよ、湯川専務やられちゃったからさあ。僕がやらなきゃいけないのかい。困ったねえ、困ったねえ。」

困ったねえと小太り男。

タプタプタプと揺れる顎肉。



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