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round - 99
「ハー!!?」
おかしな男が目をひんむいて、おかしな叫びを思わず上げる。
粉微塵。
跡形もなく吹き飛ぶはずの、プラズマ爆薬爆裂後、確かに人の姿をしたものホールの真ん中仁王立ち。
まさかまさかの生存一命、おかしな男は信ぜられない。
奇跡を目にしてその場に固まる、しばらくの間反応に困る。
「ハ、ハー…?」
おかしな男が手頃な瓦礫を拾いポイっと人影に投げる。
2回コン、コン、バウンドし、人影の足元ふくらはぎあたり、コツンとあたるも反応はない。
今いちど。
今度は一回り大きな瓦礫、大きく振り上げ投げぶつけてみる、ガツンと鈍く当たるも感なし、人影はただの彫像が如し。
「ハ…ハー。」
おそるおそると歩みだし、廃墟と化したホールの中へと足を進めるおかしな男。
一歩一歩とそろそろ進む亀の進みのその間、人影はまるで反応がない、まさしくただの彫像が如し。
おかしな男が前に立つ。
彫像の前向かい立つ。




