表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1434/1502

round - 96


「あ…ああれれれ。あ、アイスクリームぅ。しっぱいぱい。し失敗しちゃったよよお。なんで…なんでで。ぼぼ、ぼっ、き、ぼく…ソソソソニックぅくんとおなじになったはずなのに、ぼぼ僕のほうがぁ…つ、つ、強くなったはずなの…にぃ。やられちゃった…なななんで…?」

隣のやつは泣きそうな顔で、への字まゆげで俺を見上げる。

いつものあいつのいつもの顔だ。

サイボーグ部隊にいたときの。

戦争のときのあいつの顔だ。

戦争は昔だ。

サイボーグ部隊も昔だ。

もう、いまにいたらいけないんだ。

ロボ公も『そうだ』と言ってたし、ロボ公は頭がいいからな。

だからきっとそうなんだ。

バキメキバキと掌のなかで機械部品の潰れていく音。

あいつの熱核融合炉。

心臓握り潰される音。

終わりだ。

「ま、まだだよ。まだ僕には、共鳴(リーン)が、衝撃派(ソニックブーム)共鳴(・リーン)が。やり直せるんだ…。」

駄目だ。

終わりだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ