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round - 94
「おおおおおま、おな、おなーに。おなじだねえソニックぅくん!パンチして、キックして、パンチら。ほらパンチ、ほらキック、おんなじだ。パンチもキックも威力スピードタイミングぅ、ぜぇんぶおんなじじじじじ!ぼぼ僕たちもうおんなじだよ、僕もうソニックぅくんだよよお!!」
違うぞ。
お前は隣のやつだろう。
お前は俺じゃないし、俺は隣のやつじゃないし、隣のやつはお前だぞ。
だからお前はお前で、お前は俺じゃないだろう。
お前はお前だぞ。
俺じゃない。
「うるさいよ!!!!!!!!!!」
隣のやつは怒ってしまってパンチ、キック、衝撃波の乱射。
いままで以上にむちゃくちゃに、手足振り回して暴れているな。
おい。
怒ってもしょうがないだろう。
暴れてもしょうがないだろう。
お前は俺じゃないし、俺はお前じゃない。
俺にはなれない。
「うるさい!うるさい!うるさい!うるさい!」
腹が減ったな。




