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round - 89
「ソソソそうだよう、ぼくのソソソ衝撃波じゃこっちに押し戻されちゃうよお、あ、アイスクリームぅ。でもねえ、これならどうかなああ!」
隣のやつがケースのなかからアイスクリームを取り出してるな。
なんだ。
アイスを食うのか。
食べるまえにはいただきますだぞ。
ずいぶん青く光ったアイスだな、そんなものを食べたら腹を壊してしまうんじゃないか。
しまうんじゃないかと俺は思う。
「うあ、ああ、あ、アイス、クリームぅはいかがですかあ。ピコンピコーン。ふぅふふふぅ。ぼくらサイボーグ戦隊の体内にある熱核融合炉とねえ、いっ!一酸化バリトンニューム動力機関ん。ふたつの動力が重なりあってえ、るるるーるる。累乗、累乗の威力をうむんだああ!」
隣のやつの衝撃波が左の回転の威力を取り戻し、俺の衝撃波を打ち消していくな。
ふたつの衝撃波が完全に消えて。
腹が減ったな。




