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round - 85
隣のやつはサイボーグ部隊の戦闘服を着ているな。
おい。
今日は仕事で呼ばれて来たんだぞ、服が違う。
作業をするんだから作業服だろう。
戦闘服は戦闘をするときだぞ。
うるさい音が避難と言っているぞ、避難しなくていいのか。
腹が減ったぞ。
「アッハッハッハッハァ!」
隣のやつはおかしそうに、腹を抱えて笑っているな。
隣のやつがこんなに笑うなんて初めて見たな、いつもへの字眉毛で大人しいのに。
明るくなったのは良いことでもあったのかな。
良いことがあったなら良かったな。
俺は良かったな、と声をかける。
おい、腹が減ったぞ。
「いやぁ、ソニックぅくんだァ…必要以上にソニックぅくんだ、うれしいね、う、う、う、うれしいね。アイスクリームぅ。ソニックぅくんはいつも間違ってないし、優しいし、変わらないし、いつだってソニックぅくんなんだ。」
隣のやつは嬉しそうに言う。
そうか。
嬉しいなら良かったな。




