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round - 75
「馬鹿か貴様は!?こんな巨大な物体が地球に落ちたらどうなるか…あっ!その前に自爆させるつもりか、そうか!いや!それにしたって…そうだ、お前の仲間だってまだ確実に中にいるんじゃないのか!?それなのにそんな、『トランプ』ごと塵ひとつ遺さず消滅させるような真似をして!わからん!お前は馬鹿なのか!?お前の行動はさっぱり読めん!!?」
大柄な方はだいぶん動揺。
混乱されてどこかで聴いたような台詞を吐きますが。
僕はいいんです。
「黙れ!!くっ…?」
大柄な方の太い指、携帯端末タッタッタップ。
まあ、無駄ですけど。
あなたのIDでのアクセスは既にブロックさせてもらいましたから。
「なっ…どう…やって…!?」
ですから。
湯川専務ですよね?我が社の。
さっき自分で言ってたじゃないですか。
「違う!パスコードがあるはずだ、解除できないはずだ!」
パスコード…?
どうせ、『MEGANE』ですよ。




