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round - 74
ふ、と、眼鏡の口から呼気が漏れます。
「何がおかしい!!?」
大柄な方はお怒りですが。
あぁ。
そうですか、眼鏡は笑ってたんですね。
すいません。
第3話くらいに、誰かと飲みに行った時。
まったく同じようなやりとりをしたなあと、ちょっと思い出しまして。
少し、楽しくなってしまいました。
他意はないんです。
「…君はどうやら人を怒らせる天才らしいな。もういい、死にたまえ。」
大柄な方が掴んだ眼鏡の頭を乱暴に投げ捨てます。
その瞬間に大爆発。
やばいレベルの爆音が続き、立ってられない程の揺れ。
大柄な方の大柄な身体が頼りなげにおっとと揺れて、眼鏡は既に倒れているから倒れようなく落ち着いています。
「何を…した…!?」
した、といいますか。
既にやってからここに来たというか。
「何をしたと訊いているんだ!!」
はあ。
『トランプ』の自爆システムの起動と。
ついでに、大気圏への突入指示を。




