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「クライスラー社は既に2回の襲撃を受けている。危険度が高過ぎるな。」
長髪の方の無職が言います。
あなたの意見は無視すると言ったはずですが。
眼鏡の想いが伝わりませんか。
だいたい。
無駄にリスクを高めてくれた本人が言う事ですか。
どっち向いて喋ってるんですか。
眼鏡は想いを念じます。
煮詰まった雰囲気を察したのか。
謎のロボットが、ガーと滑ってコーヒーカップを持ってきます。
「ハッシャシマス。」
謎のロボットの胸がパッカと開き。
4つ並んだコーヒーカップに液体が、どぼどぼどぼと注がれます。
無職どもと違ってあなたは働き者ですね。
本当によく気がつきます、ありがとうございます。
ありがたいですが。
その液体は飲んでも大丈夫なのでしょうか。
ご自分の分も用意しているようですが。
それは、あなたの体から出た液体ではないのでしょうか。
体内に戻す意味が分かりません。