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5人のギャング THE SPASE GANG OF FIVE   作者: ナルサワパン
finalrounds

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1394/1502

round - 56


「己の役割に忠実な、あるべきことをあるべきようにこなす人間だけが暮らす理想社会。素晴らしいねえ。さぼるやつとかズルするやつとか誰もいなくて、みんな何ひとつ不満を抱かずに生きていけるんだよ、最高じゃない。そういう未来があと一歩の先まで来てるんだからさあ。もうちょっとだけ頑張って実現させようよ?『僕たち』で。」

小太りの影がウットリと、夢想するように宙を見上げる。

「はは。そうですなあ。ついつい短気を起こしてしまいました、いや申し訳ない。」

大柄な影は普段通りの穏やかな声。

照れ臭そうに頭を掻いたその掌に斑のように、大きく目立つ古傷ひとつ。

「…?なに?」

「…?なんでしょう?」

小太りの影と大柄な影。

互いに感じた違和感に、見つめあっての探りあい。

「(湯川専務。なーんか臭いんだよねえ。)」

「(『僕たち』…か。本当に僕『たち』か?『僕だけ』じゃないのか?)」

なにも語らぬ西洋甲冑。



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