表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1391/1502

round - 53


「『耐性』でもついちゃったのかなあ。それとも、生命の危機に直面して本能的に自我を取り戻しちゃったのかな?どうもねえ。催眠術のかかりが浅いようなんだよねえ。」

闇の中。

小太りの影が傀儡と化した、円卓を囲むその他大勢。

僅か14人で全宇宙を裏から支配すると噂される宇宙海賊組織、『フォーティーン』のメンバーを、不可思議そうに撫で回している。

喋るたび。

顎に余った肉がぶつかり、タプタプタプと音がしている。

「どうしたの?いきなりキレるなんてらしくないじゃない。」

「いやあ。はは、どうも。」

闇の中。

大柄な影が照れ臭そうに、頭を掻くよに手をあげる。

その掌に斑のように大きく目立つ古傷ひとつ。

「私は、ですな。こういった、非常の局面で無責任に騒ぎ喚いているだけで自ら行動しない連中というのが我慢できんのです。」

「わかるけどねえ。怒ってもしょうがないじゃん。」

闇の中。

小太りの影が首捻る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ