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round ‐ 37
「ハー！マッタク、オメエサンニポコラリテカラトユウモノ、コチトラケチノツキハジメ！セカイイツウデノタツヒットマンダッタミーノタチバハ、オチルトコマデオチマシテ、コチトラショウバイアガッタリ！シカエシデキルヒヲユビオリカゾエテ、オショウガツノヨウニマチワビテタゼ！ハー！」
おかしな男がおかしなセリフを、吐き散らしつつもう動かない長髪のスナイパー。
ターゲットを撫でたり叩いたり、つついたりして勝ち誇る。
そのうちなにかを思い付いたか、『閃いたゾ！』のポーズをとると、事故で横転山に重なるＸカーへ手招きをする。
「ソーイエバオマヘタチニハヘンテコナクルマニカイゾウサレタ、ソレハオオキナカシガアッタナ！ゼンブヘンキャクシテヤルゼ！」
キュラキュラと。
乾いたタイヤの音をたて、次々集まるＸカーたち。
おかしな男の指示を受け、無機質なアームが無感情に長髪のスナイパー。
ターゲットへ向け伸びていく。
