５人のギャング ＴＨＥ ＳＰＡＳＥ ＧＡＮＧ ＯＦ ＦＩＶＥ

finalrounds

round ‐ 32

先頭走(トペラ)るピコンピコーンに、鋼鉄(てつ)の霰(ガチヤ)がキンコンカン。

つぎつぎ当(ビチ)たってボコビコベコベコ。

アナボコだらけのデコボコだらけ。

あわれＸカーくんたちは、スクラップカーの廃車(レク)の有紗様(ありさま)。

馬鹿の馬鹿(やろう)が目撃(み)たなら吉報(きっと)。

『キャー！わたしのガンダムぅ！！』

なぞと愚(グドン)かな絶叫(さけ)びをあげて泣(ビッピ)きだす。

だろうと想像(おも)っておもわず俺は、ついつい機嫌(レーテ)が良(マオ)くなっちまう。

後続(レクステ)のカーもつぎつぎ前(ゲド)の、スクラップカーに追突(ぶつ)かり横転(ライリン)。

時代遅(ワシマエーゴ)れのタイヤを虚(カオ)しくカラカラ空転(リピッド)させている。

どうやら片付(クリナプ)いたようだな。

俺は溜息(ゴッホス)ひといき吐(つ)いて、進路(ゲスオ)ゆくさき見渡(スケイプ)してみる。