５人のギャング ＴＨＥ ＳＰＡＳＥ ＧＡＮＧ ＯＦ ＦＩＶＥ

第３話 遠隔操作(ラジオコントロール)

３ - 13

揺れるアクアリウム。

無駄に大きなミュージックコンポ。

電源の入らないスロット・マシーン。

いかにもな文化人気取りの、不必要な調度の多いリビング。

ソファに腰掛け。

テレビを横目に。

３人の男が向かい合います。

えー、それでは。

みなさんお集まりのようですので。

本日の定例会議を始めます。

眼鏡は眼鏡をクイッとやります。

「なあ…。その事前(まえ)に小刻(ちょっと)いいか？」

髪の長い。

文化人気取りのスナイパーさんが初っぱなから話の腰を折ります。

なんでしょう。

円滑な会議の進行を阻害しないでくれますか、発言どうぞ。

眼鏡は眼鏡をクイッとやります。

「何で毎回毎回、俺の部屋(いえ)で開催(や)るんだこれ。他方(ほか)で集会(や)って欲しいんだが。」

意味が分かりません。

円滑な会議の進行を阻害しないでくれますか。

以後、あなたの発言は無視します。

眼鏡は眼鏡をクイッとやります。