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round ‐ 20
「幸手、んじゃ俺は行くぜ。立止まっててもしょうがねえ。」
長髪のスナイパー。
ターゲットがオバマの屋根から物干し竿を、エッコラ下ろして担いでく。
「僕も行きますよ。早く帰りたいんで。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールがオバマの屋根からキャリーバッグを、エッコラ下ろして引いていく。
「俺か。俺は腹が減ったぞ。」
半裸のサイボーグ。
ソニックはカツ丼食べながら行く。
「ハッシャシマス。」
謎のロボット。
マシーンマンがカツ丼の盛り付けしながら後を追う。
「タケコプターよりヘリコプターかなァ。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーのひよこ描く手が止まらない。
5人のギャングの別れの言葉は『必ず勝とう』という誓いや、『生きて再びまた会おう』という約束の言葉などではなかった。
ただ一言。
「あばよ!」と互いに言葉を交わし、5人のギャングは別れていった。




