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round ‐ 14
宇宙艦隊砲火を潜り、辿り着きたる宇宙要塞。
冗談めいた静寂のなかバタン、バタンと四回の音。
黒いオバマのドアを開け、5人のギャングが地に下りる。
鋼鉄で出来た冷たい床の、人工の星の地に下りる。
「…随分とまあ、鎮静かなモンだな。手切俺ァ常時のごとく、機関銃兵ずらり整列んで感謝歓待お出迎え…かと予想ってたんだが?」
長髪のスナイパー。
ターゲットが訝しげにあたりを見回す。
「俺チャンたちにおそれをなしたにちがいないぜ!!」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが満面の笑みで親指を立てる。
「僕らがここまで無事に着けていること自体が完全に想定外なんじゃないですか。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。
半裸のサイボーグ。
ソニックは腹が減っている。




