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round ‐ 12
爆発、炸裂、閃光のなか。
太陽からツと飛び出す黒点。
無限の宇宙にほんの小さな芥子つぶほどの黒が流れる。
星空走るクラシック・カー。
轟沈をした宇宙戦艦、オバマの中から跳び出たオバマ。
これはオバマのマトリョーシカだ。
我らが5人のギャングの愛車、黒いオバマが天宙駆ける。
「封…間一髪!ってとこだったな。」
長髪のスナイパー。
ターゲットが大袈裟なアメリカンジェスチャーで肩を竦める。
「…と、いうわけでもないようですよ?」
眼鏡のエンジニア、ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやると同時にウインドゥの外を切り裂く光条。
宇宙最強、ジャスティス合衆国宇宙軍衛星軌道艦隊による艦載ビームの砲撃である。
「飢、滅茶苦茶砲撃てきやがった!矢派り見逃しちゃくれねえか!?」
半裸のサイボーグ。
ソニックは腹が減っている。




