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round ‐ 6
暗く輝く天宙の海。
水面にひしめく浮島の。
火口が次々火を噴きだして、流星の尾をたなにひく。
氷山あるいは海底火山。
ひとつひとつが巨大な山麓。
鈍色に光る宇宙戦艦、衛星軌道艦隊の。
火砲次々火を噴いて、漆黒の闇を縦に裂く。
「五飛。阿呆みたいに撃ってきやがったぜ。」
「回避ーッ!!」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが回避と指示を出す。
指示に従い艦は直進、5人のギャングの宇宙戦艦。
僕らのオバマは止まらない。
「無理だろ。なんか策はあるのか?」
「俺か。俺は腹が減ったぞ。」
「だろうな!」
長髪のスナイパー。
ターゲットが大袈裟なアメリカンジェスチャーでイヤイヤと首を振る。
「ハッシャシマス?」
「ええ。それでもいいんですが…こういうのはどうでしょう。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。




