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「完全にこちらに喧嘩を売っていましたな…しかし。最近の若者というのはまったくわけがわかりませんな。下手に出るかと思えば突然、こちらを好きにおちょくって、サッパリ理解しかねます。なんなんでしょうかね?『5人のギャング』だとか、『フォーティーン』だとか。」
傍らに控える副官は、やれやれといった様子で軽口。
「まったくだ。とはいえ我が軍の宇宙戦艦を奪取し、攻撃の意思を表明した以上放置してはおけん。予定通り宇宙時間の80:00をもって衛星軌道艦隊は総攻撃を開始する。」
受話器の前、モニターの前。
股間ことジャスティスうんたら司令、ブレックス准将は少しばかり、哀しそうな目をモニターへ向ける。
「ところで。君、いま、『フォーティーン』と言ったかね?」
股間司令の突然の問い。
副官それに応える間もなく、パンと一発軽い銃声。
「(その名前を出した者は生かしてはおけんのだ。)」
股間司令の冷たい瞳。




