1333/1502
8 - 491
「なんだね君たちは!?目上の人間に対してバイビーだとか、ばいばいきんとか…失礼じゃないかね!?」
受話器の前、モニターの前。
股間こと、ジャスティス合衆国宇宙軍衛星軌道艦隊司令、ブレックス准将は声を荒げて呼び掛ける。
「司令、司令。もう通信は切れております。」
傍らに控える副官が、困ったように言葉をかける。
言外に。
「(さっきからこの年寄りは…機械に弱くて困ったモンだなァ。)」
諦めの感情見え隠れする。
「なにっ。切れている。キレていない。キレていたわけではない。キレさせたらたいしたモンだ。」
「いえ。そうでなく、通信が…。」
「なにっ通信。通信が切れているというのかね。彼らの言いたいことだけ勝手に言って、返答も待たずに一方的に通信を切るだなんて、ずいぶんと失礼なんじゃないかね!?」
股間こと、ジャスティスうんたら艦隊司令、ブレックス准将激おこぷんぷん。
副官思わずため息をつく。




