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「右辺。大分お怒りだぜ?」
「はやく教えて差し上げた方がいいでしょうね。」
「ん?あぁ…俺ちゃんがやっていいのね。別にボクその担当じゃなんだけどにゃあ。望む望まざるに関わらず責任と立場を持たされる。リーダーってのはつれえもんです。なにかと面倒見のいい俺様、どうよ、どうよ。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーがどうよ、どうよと。
苦労自慢が止まらない。
周りが「早よ。」と冷たい視線、無言のままに彼を急かす。
受話器の向こう、モニターの中。
股間も憮然と彼を急かす。
「もう、みんなせっかちなんだから…モテないゾッ★とね。えーオホン。マイクテスマイクテス。本日晴天、天気晴浪なれど植木等もシュラシュシシュ。遠からん者は音に聴け、近くばよって目にも見よ、ヤアヤアヤアそれはビートルズ。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーの前口上が止まらない。




